家庭教師はブラックバイトだと聞きましたが本当でしょうか?
実際に体験した家庭教師の驚くべき実態 ブラックバイトに気を付けましょう
結論から申しますと、家庭教師はブラックバイトのケースもあります。
私の実際の体験ですが、大手求人サイトで高額な時給で募集をかけている会社に面接に行った時に初めてこの業界の闇に触れました。
その家庭教師を紹介している会社は家族で行くような飲食店などに広告チラシを置いていて、「不登校でも大丈夫」「優しいお兄さんお姉さん達が丁寧に教えてくれる」ことを売りにしているような比較的有名な会社です。
しかし実際に面接に行ってみますと通っている大学や得意科目や専攻を聞かれるわけでもなく、まず”独自の給与支払い方式”を長い時間かけて説明されました。
その内容を要約しますと、「決まった時給こそ発生しないが一件家庭教師を契約すると給料がたくさん貰え、家庭教師の契約を取れば取るほど他のバイトの時給の3倍も4倍も稼ぐことが出来る」とのことでした。
言ってみればこれは教師というよりは営業になるのではないかと、徐々に私は違和感を感じ始めました。
そしてこの営業方式の給料がどれだけ素晴らしいか様々な給与計算(理想的な数値)を用いたり、過去に多く稼ぐ事が出来た先輩の話などが始まりました。
面接は会社のオフィスで行われ、私の他にも何人か面接希望者がいたのですが、奥から何やら声を潜めた怒鳴り声が聞こえてきました。
私は正直なところ面接担当者の話そっちのけで、その声がするほうに耳を澄ましていたのですが、その会話内容は端々しか聞こえなかったものの驚くべき内容でした。
それは「お前の努力が足りないから契約できないんだ、しかし俺が見るところお前は才能があるしもう少し頑張ってみろ。話はそれからだ。」というような内容です。
ここからは推測ですが、おそらく長い時間かけて(面接時間が1時間程度だったのにも関わらず、その前から話は続いていて面接が終わる頃にようやく終わりを迎えていたので)辞めると言ってきたバイトに説教を交えた説得をしていたのだろうと思います。
この時点で完全に働く気を失くしていた私ですが、一方でこちら側では面接担当者から給与の支払い方式を選んで欲しいと言われました。
「やる気次第で大学に通いながら30万も夢じゃない営業方式」か「地道に暑い中どれだけ頑張っても月に10万程度しか稼げない時給方式」、これは実際に面接担当者に言われた言葉です。
明らかに誘導していて、更に驚くことに「一度支払い方式を決めたら絶対に変更不可」「今から3分以内に決めて(こういうのはフィーリングが大事だとかいう理由)」とまで言われました。
私はもちろんどれだけ頑張っても月10万程度の時給方式を選びましたが、あからさまに嫌な顔をしていることがわかって思わず笑ってしまいそうになりました。
他の候補者は皆私より若い(自分は現役生でなかった)こともあって誘導されてしまい、営業方式を選択していました。
その日に帰ってすぐネットで会社名を検索しますと、やはりブラックバイトとして有名で家庭教師と言いながら教材を売りつける営業員として働かされるのが実態のようでした。
当然、その会社からはその後に何の連絡もありません。
このように家庭教師として働いてみると実態はブラックバイトだったというケースもあるようです。
私はその後大学側から紹介を受けて家庭教師や児童指導員を経験しましたが、家庭教師という職業自体は本当にやりがいのあるバイトで、生徒と時にはゲームなどして楽しく触れ合うことが出来たりご家族からご飯をご馳走してもらったりと良い思い出も多く、今でも初めて「先生」と呼ばれたときの喜びは忘れていません。
しかしブラックな会社に入ってしまうと成績を挙げないと給料をもらえなかったり時給の発生しない準備期間(テキストの準備や宿題の採点など)がたくさんあったり中々バイトを辞めさせてもらえないことなど様々なトラブルがあるようなので、面接を受ける前にしっかりとその会社のことを調べることをおススメします。